FS事業(事業化可能性の調査)

ロボット未活用領域プロジェクト 事例

ロボット未活用領域への導入支援、
及び実機等を活用した有償でのロボットF/Sのビジネス慣行の醸成を目的とし、
生産性向上に取り組む中小企業を対象に実施しました。

サービス業/冠婚葬祭

実施概要

支援先中小企業のニーズ・課題

支援先は、冠婚葬祭場の運営を行っており、近年は、接客業の人手不足問題を見据えてアクションを起こそうとしている。接客業はアルバイトが多いことから、おもてなしのスキルの個人差が大きい。人手不足問題の解消とお客様に喜ばれるおもてなしがニーズ・課題である。

課題の解決方法

人を認識し、会話機能AIを付加した自走型ロボットシステムを構築し、導入していただくことで課題を解決する。
しかし、ヒューマノイド型ロボットのように万能なロボット・AIシステムではなく、用途を限定し、価格を抑えて、容易に導入してもらえるようにする。

FS実施内容

下記のようなロボット・AIシステムを完成型として、本FSではプロトタイプを製作し、支援先に有効性を判断してもらう。

ロボット(マニピュレータ)、タッチパネル付きの自走型ロボットシステム

①マッピング機能により、障害物を避け、決められたエリア内を巡回する

②巡回中に人を検知すると、近づき、会話を始め、ドリンクのオーダーをとる

③オーダーをドリンクサーバー専用ロボットへ送信し、ドリンクを注ぐ

④ドリンクサーバー専用ロボットの場所まで、ドリンクをとりにいき、受け渡しをする

⑤顔認識機能でオーダーされたお客様まで、ドリンクを運び、提供する
ロボットの筐体は、temi USA inc.より購入した、既にHCIで保有しているパーソナルロボットを使用し、そのロボットにAIを構築した。
アンドロイドのタブレット(Lenovo tabM8)1台を使い、ホーム・パトロールなどの指令とステータスの表示や聞き取った内容を表示させた。

1.マッピングして、範囲を登録し、その中で目的地を何個か登録する。
※1.~3.は temi の機能を流用
2.目的地をパトロールポイントとして認識させて、パトロール(巡回)させる。
3.パトロールポイント毎で、人間が存在するかどうかをスキャンし、認識する。
4.人を認識すると会話を開始する。
※FSにて構築
「こんにちは(※おはようございます、今晩は を時間的に決める)」
→「こんにちは」
「お客様のお名前は何ですか?」
→「〇〇です。」
「〇〇さんですね、合っていれば、はい 違っていればもう一度聞かせてください」
はい じゃない場合は、繰り返し
「ご用件は何ですか?」
→「△△」
※返事が「打ち合わせ」の場合
「誰とアポイントメント」がありますか?
→「□□さん」
「□□ですね、合っていれば、はい 違っていればもう一度聞かせてください」
はい じゃない場合は繰り返し
「承知いたしました、ゆっくりおくつろぎ下さい、□□をお呼びします」
※返事が「打ち合わせ」以外の場合
「承知いたしました、ゆっくりおくつろぎ下さい」
5.次の人を探す。
「次のお客様はおられますか?」
会話が終了すると次のポイントに移動して同じ動作を行う。
電源が20%以下になるか、誰かがHOMEに戻る指令を与えるまでパトロール(巡回)する。

岸和田グランドホールで検証

岸和田グランドホールのルーター 

タブレット

「只今、研修中」として、お客様を応対

受付業務は、一応、行うことができ、支援先に来場するお客様に珍しがられて、喜んでもらえたが、2回程問題が発生したこと及び、Wi-Fi環境も起因し、停止させていたことがあった。

得られた知見・成果ならびに事業化への課題

1.今回はtemiロボットを使用し、SLAMを活用したが、狭い空間には適しているが、広い空間だと自己位置を見失ってしまう。
また、センサーの感度が悪く、広い場所や非常に明るい場所で障害物が無いのにあると誤認識し、非常に細い障害物や床にある障害物を認識しないなどの問題があった。
2.同様に床からカーペットのような段差でも、自分の位置を見失ってしまう。
3.temiロボットのOSはまだ開発中で、OSに問題が起きると、ソフトとハード間でコンフリクトが起こる。

まずは、上記の問題が改善されなければならない。
今回のFSではtemiロボットを使用したため問題発生はあったが、コスト面では抑えることができた。
しかし、ロボット・AIシステム全体を製作するにあたり、ハード機器を含めたロボット筐体までを新たに開発しなければならないため、価格を安価にすることが大きな課題である。
そして、設置する場所のWi-Fi環境が大きく影響するので、Wi-Fi環境の整備が必要である。
また、STEPごとのFSを行っていくより、今、使えるロボット・AIがすぐにほしいという非常に切迫している状況であるのと、ものづくりに対する考え方の温度差を多少感じる。
支援先の事業(サービス業)では、差別化されたようなカスタマイズ品を欲しいが、価格重視のため、市販化されたものを入手できればいいという考えも見受けられる。

FS実施後の状況、今後の展望

1.コロナ禍の状況で先行きが見通せない状況である。
2.このコロナ禍において厳しい状況ではあるが、種々の問題が解決され、価格が安ければロボット・AIシステムを導入したいという考えをお持ちである。

価格を安くするためには、開発した商品を量産化し、販売数を増やすか、原価を相当抑えることが必要で、それができなければサービス業に導入していくのは難しいと考える。
従って、産業用ロボットを主としてSIer業を成している弊社だけでなく、パートナー連携を構築することも視野にいれたい。

SIerとしてFS実施後の事業展開

SLAMをはじめ各種センサーの活用やAPIの選択などはSIerとして大変勉強になったのと同時に、サービス業へロボット・AIシステムを展開するには、店舗やその建物内でのWi-Fi環境などをよく考慮した上で、量産化できるサービスロボットの製造・販売を考え、展開していく。

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