FS事業(事業化可能性の調査)

複合的技術未開拓分野プロジェクト 事例

AI、IoT技術活用を得意としソリューションを提供するSIer企業の
「未開拓分野へ 複合的なAI・IoT技術の活用」をプロジェクトとして支援し、F/Sを行うことで、
変化を続ける産業構造に適応できる新たな導入モデル化を促進し、
導入ノウハウを蓄積・共有することを目的に生産性向上に取り組む中小企業を対象に実施しました。

運輸・建設業/残土処分

実施概要

支援先中小企業のニーズ・課題

自社ダンプ、傭車ダンプ(下請けで仕事を依頼できるダンプ事業者や個人)、複数台のダンプを日々配車している残土処分業者がユーザー企業となります。

様々な現場にダンプを手配するため、一人の手配師が全体を統括し、各ダンプの運転手に次の現場を指示し動いています。アナログな業界で、電話や業務無線で、それぞれの位置情報を把握し、手配師の頭の中で、運行状況を最適化しています。
顧客への報告や、案件相談の対応などは電話で行い、手配師は日々の業務の5割近くを電話や業務無線で情報を集め、各車両へ伝えています。
1人の手配師の経験と勘と人脈で成り立っている残土処分業の中枢をデジタル化に進めることが必要となります。

また、車両(ドライバー)側の視点としても、各車両の位置情報や、空車で走行しているのか、積載しているのかを、伝えあっています。
1現場に複数台で向かう事も多く、バックホー(ショベルカー)で残土を積み込む時間は10分から20分ほどかかり、各車両の位置が詰まる事で、待ち時間が発生します。路上待機などのリスクが課題となります。

また、ドライバーの経験などで、非効率な走行ルートを選ぶことがあり、不要な燃料消費が課題となっています。
各車両の運転手は、毎日の業務が終了すると、手配師に、当日の現場への往復回数や、高速道路の利用実績などを口頭で報告していることも省力化したいポイントとなっています。

課題の解決方法

無線機に取付可能なGPSアンテナを取り付け、各車両の位置情報をリアルタイムで補足します。

各車両の走行ルートの確認や、待機の解消、日々の業務報告の簡易化などの機能を実装します。

FS実施内容

地図上に多数の情報が位置不定で示されるシステムに、大型ディスプレイを導入することで、UI/UXを高め、日々の業務で使用する際の業務効率を上昇させます。

【ヒアリング内容】
・業務時間内の電話・無線使用時間の計測
処分案件数平均値:12件

システム稼働前
ダンプ調整・案件対応 2145
ダンプ調整・位置情報確認 1591
顧客対応・案件対応 3136
顧客対応・位置情報確認 1088
処分場への作業完了報告 241
運搬費の確認 5583
その他 557
秒数合計 14341
時間 3:59:01

アナログな業界では、IT導入の障壁が高く、使えない仕組みと感じられると全く使われません。
タッチパネル操作で、各車両の確認など、大型タッチパネルディスプレイならではの、使い勝手を提供します。

システム稼働後に再度ヒアリングを実施し、業務時間がどの程度削減できたかを計測します。

得られた知見・成果ならびに事業化への課題

電話およぶ無線対応の時間計測を実施しました。
その中で、位置情報の確認に要していた時間が大幅に削減できました。
特に、顧客対応の中に含まれる位置情報の確認について、大きくプロセスが変わったことがわかりました。
【システム導入前】
顧客からの状況の確認依頼→ダンプ各車両への位置情報の確認→顧客への状況の報告
【システム導入後】
顧客からの状況の確認依頼→GPSを確認して顧客へ即答

同じ現場に複数台のダンプが向かうことが多く、各車両の位置確認が出来ることで、

システム稼働前 システム稼働後
ダンプ調整・案件対応 2145 2253 108
ダンプ調整・位置情報確認 1591 214 -1377
顧客対応・案件対応 3136 2807 -329
顧客対応・位置情報確認 1088 450 -638
処分場への作業完了報告 241 321 80
運搬費の確認 5583 6120 537
その他 557 420 -137
秒数合計 14341 12585 1756
時間 3:59:01 3:29:45 0:29:16
処分案件数平均値 12 14

システム稼働後の2月が繁忙期であったということもあり、システム稼働前の11月よりも案件件数が多い状況でした。
案件の規模の違いがあるため、按分の処理はしておりませんが、案件が多い状態にも関わらず、全体で1日30分程度の無線や電話を使用する時間が短縮されました。

空いた時間で、新規顧客の獲得などに力を入れようとされていました。
ヒアリングの中で、オペレーションミスが少なくなった点や、運転手への走行経路の案内がスムーズになった点など、数値では表せない効果が得られました。

FS実施後の状況、今後の展望

手配師の省力化と経験値を補うシステムの提案を継続していきます。
第一段階として、GPSの全車導入から初め、ヘルプで手配する傭車へのGPS導入に広げます。
続いて、大型ディスプレイを活用したオリジナルソフトウェアの開発、現行のクラウドサービスとの連動の提案を進め、省力化やオペレーションミスの削減が、ユーザー企業にとってどの程度有益であるかをお伝えします。
関西圏を中心に活動している企業のため、関西圏のGPS導入傭車を増やし、案件拡大を図ります。

SIerとしてFS実施後の事業展開

ダンプ事業者への位置情報捕捉、車両の動態管理の有効性の経験をもち、エイトラインと同様のダンプ事業者への横展開を実施します。
また、現在稼働しているサービス「DANPOO(ダンプー)」との繋ぎ込みを検討し、よりユーザー企業の利便性を高めるプロダクトとして開発を進めます。
現在、関西圏を中心にダンプ事業者と連携をしていますが、全国展開を視野に新たなサービス開発を進めます。

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