FS事業(事業化可能性の調査)

包装・梱包/製造業/プラスチック光ファイバ加工

実施概要

支援先中小企業のニーズ・課題

支援先は、人手不足問題を見据えて、作業者もしくは、それに代わる生産能力の確保及び、作業者スキルによる生産性のバラツキが無い、品質・生産量の安定化がニーズ・課題となる。

課題の解決方法

作業者に代わるロボットシステムを構築し、ロボットシステムが代行することで解決する。

FS実施内容

【事前ヒアリングに基づく作業内容】

現状の作業

ワーク

①目視検査→②ワークを箱詰め→③袋詰め工程に箱を搬送→④把状になったファイバーセンサーを箱から取り出し→⑤端部を下にして半自動製袋機へ投入→⑥袋に封をする

【暫定的な自動化案】
①目視検査→②ファイバーセンサーを受け取り→③端部を下にして半自動製袋機へ投入→④袋に封をする
②~④をロボットシステムで自動化提案するために、本FSでは、その中でも難しい ③端部を下にして半自動製袋機へ投入 という箇所をハンドにフォーカスしたロボットシステムを構築して、検証を行い、支援先にロボットシステム導入を検討してもらうことにした。
検証項目
①エンドエフェクターの開発及び、検証
②6軸垂直多関節ロボットによるワーク受取方法の検証

エンドエフェクター 3D CAD図

ロボットシステムでの検証

支援先より依頼された太径製品 No.1品番T16W、No.4品番DC200B、No.11品番D21R、No.12品番T11Rの計4種類にてハンド1種類、爪2種類を用い、FSは問題無くできたので提案、見積書を提出した。

提案したロボットシステム

得られた知見・成果ならびに事業化への課題

エンドエフェクターに3つの爪を設け、更に持ちかえるハンドにも3つの爪を設け、爪の把持するタイミングを調整することで、円弧状のケーブル端部を下にしてケーブルを袋に投入する知見を得た。

本来、上記4種類がFSで可能だと判明すれば、支援先はロボットシステムを導入する方向で進めるという話であったが、あと、残り11種類があり、そちらもマストで行えるようにしたいと後から弊社に伝えてきた。それにはハンドや爪が更に必要となりコストアップとなることが課題となった。

FS実施後の状況、今後の展望

支援先の予算関係上、現段階では次へのステップに進めない状況である。

SIerとしてFS実施後の事業展開

ケーブル・ワイヤーなどを袋詰めする工程を業務として行っている企業は数多くあるので、今回のFSのように要素技術が確立しても導入してもらえないことが考えられるので、他工程も加えたロボットシステム・ラインとして提案し、設備投資意欲が高い企業に展開するのも手であると考える。

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