FS事業(事業化可能性の調査)
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- DXを推進するPoCが可能なスマートファクトリーのデモ・システム構築
その他/デモ・システム/製造業
実施概要
支援先中小企業のニーズ・課題
インダストリー4.0に象徴されるように、デジタル技術とデータを活用して企業がプロセスや戦略・生産等を変革すると同時に、ビジネスそのものやフローを改善し、競争優位を維持していくことが求められている。日本においてはConnected Industriesという言葉が利用され、それを推進する際の重要な観点のひとつが「スマートファクトリー」の構築である。
しかし、その「スマートファクトリー」は、大企業では生産技術部など専門部隊が組織されており、導入に際してのハードルが低く、導入促進できているが、中小企業ではそのような組織が無い企業が多く、導入は促進できていない。
課題の解決方法
本事業では、PoCが可能な「スマートファクトリー」デモ・システムの構築を行う。具体的には弊社ラボで「見える化」を行っているロボットシステムと離れた工場で稼働している工作機械を繋ぎ、遠隔地からも設備稼働状況を可視化し、生産状況と連動した各稼働率や生産効率などをリアルタイムに監視・分析していくデモ・システムを構築し、顧客への提案の検証、改良体制を整える。
将来的には収集したデータを活用し、人・エネルギーの最適化、多品種少量生産、マス・カスタマイゼーションでメリットを出せるデモ・システムの構築をめざし、顧客にロボットシステムだけではなく工場全体の価値を高めていくための提案をしていく。
FS実施内容
「工作機械、ロボット向け遠隔監視ソリューション」を構築した。
●簡易システム図
●詳細システム図
得られた知見・成果ならびに事業化への課題
1.Silex社製プロトコルコンバータ FBR-100ANで、工作機械と繋がることができない機種があることが理解でき、それを下記のように一覧として明確化できた。
CNC工作機械向けプロトコルコンバータFBR-100ANの接続機器一覧
2.ローカル5Gを構築している大手企業や自治体であれば問題は無いが、今回、そのような環境が無いであろう中小企業がスマートファクトリーを構築したと仮定して、PocketWifi(NTT-DOCOMO5G)を使用し、実証検証した。その結果リアルに送信できる情報量は少なく限定された。通信速度は下記のようであるが、実際は基地局設置の数が未だ少ないということに起因しているように感じた。基地局が多い都市部では、また違った結果となったかもしれないが、南大阪で導入促進を考えると本結果を踏まえて、ユーザー候補に提案をしなければならない。
FS実施後の状況、今後の展望
構築した「工作機械、ロボット向け遠隔監視ソリューション」を通して、ものづくりで生計を成す中小企業に、これからの工場のあるべき姿を「見て・触れて・学び」導入を検討いただき、共にスマート工場を目指す企業を集めるほか海外勢に対しグローバル・ニッチ分野で日本企業のコンソーシアムが『スマートファクトリー』で外貨を稼ぐことにも取組む。
※令和3年度 地域新成長産業創出促進事業費補助金(地域産業デジタル化支援事業)にて取り組んだ事例です。
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