FS事業(事業化可能性の調査)

検査・管理/製造業/食品

実施概要

支援先中小企業のニーズ・課題

2018年6月に「食品衛生法等の一部を改正する法律」が公布され、原則としてすべての食品等事業者に対して、国際基準であるHACCP(ハサップ)に対応した衛生管理の導入が義務化された。導入に向けてすべき事として「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」について、「今取り組んでいる衛生管理とメニューに応じた注意点をあらかじめ衛生管理計画として明確に実施し、記録する、この一連の作業が必要になる。これまでの衛生管理とは異なる対応ではないが、計画や記録により、衛生管理を『見える化』することがポイント」となる。これまで定時間内に紙でデータを収集し、定時後にデータを集計・整理する働き方が当たり前だった食品業界において、HACCP(ハサップ)に対応した衛生管理をしていく事が課題となる。

課題の解決方法

日本の食品衛生管理の第一人者が監修した弊社のサービスHACCPRO ハサプロを導入する事で、紙ベースでの集計・管理ではなく食品製造業の現場に最適化された方法で衛生管理が可能となる。また、タブレットでは加藤先生監修の衛生管理教育コンテンツが配信される為、現場衛生管理の周知徹底も可能である。これまで定時間内に紙でデータを収集し、定時後にデータを集計・整理する管理が当たり前だった食品業界において、HACCPRO ハサプロをご導入いただければリアルタイムなデータ収集から集計,一元管理、傾向分析や危険予測などのデータ活用までが可能となる。

FS実施内容

食品を取り扱う従業員自身が汚染源となり、食品を汚染させることによって食中毒事故が発生する可能性がある。従業員の清潔維持や健康管理を入場記録時に記録・集計を実施。
商品の安全性を向上させていく上で基本となる5S活動(整理・整頓・清潔・清掃・躾)を通じた一般衛生管理はHACCPの土台にあたり、HACCPを導入についての必須項目であるため、5S記録管理を実施。
中心温度管理や拭き取り検査など、食品の安全衛生を脅かす危害要因を排除するために、重要な管理すべき工程としてCCP記録管理を実施。」

<例)HACCP(ハサップ)対応システムの利用シーン>

得られた知見・成果ならびに事業化への課題

今までは紙帳票に記入する管理だったのが、タブレット入力および機器連携による自動入力に代替えされた事によって、月30時間程度の作業時間削減が確認されている。また、年配のタブレット入力に馴染みのない作業員からも「意外に紙への記入より楽」と言う声を頂いている。

課題としては実運用に即したユーザービリティの追求が挙げられる。
以下に課題および改善点の一部抜粋
・承認頻度を毎日、毎週、毎月の様に選択できる
・管理値を設定して、逸脱した値が入力された場合にアラート表示
・ログイン時パスワードを端末に自動保持する機能 など

FS実施後の状況、今後の展望

前述の課題など今後もテストユーザーからの声を拾い上げならサービスに反映する。

また、現在は温湿度計、中心温度計、拭き取り検査器に留まっている機器連携についても、連携可能なライナップを増やしていきながら、衛生管理における多様なニーズに応えていく。
例)体温計と自動連携。体温をタブレット入力しなくても自動入力が可能になって手間がなくなり、入力ミスもなくなる。

また、クラウドに蓄積されたデータを活用して、衛生状況の傾向を分析したり、今後の衛生リスクを予測する機能を付加したりしながら、サービスとしての魅了を高めていく。

SIerとしてFS実施後の事業展開

<フェイズ1:開発>
美濃吉食品様のサポートの元、引き続き認識精度を高めると共に、サービスの運用方法を詰めて実運用レベルまでサービスの質を高める。2021年中。
<フェイズ2:販売(直販)>
現在の製造業向けの自社サービスと合わせて食品メーカーをターゲットにwebマーケティングを行う。直販で導入社数:100社を達成。2022年中。
<フェイズ3_1:販売(代理店販売)>
直販の実績を元に、代理店販売を開始する。2023年〜。ターゲットとなる鋼管メーカーと継続的に接点がある加工機器メーカー、測定メーカー、IT商社、消費財メーカーなどを中心に代理店開拓を行う。
また、食品製造以外にも衛生管理のニーズは高いと考えれるので、他業界(介護、幼稚園・保育園、飲食など)についてもその業界毎に強い企業様と代理店契約を結びながら、販売拡大を図っていく。

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