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【介護ロボット・ICTシステム導入事例】社会福祉法人「せせらぎ会」
事例紹介2021.02.03
入居者の安全確保を第一に、見守りに重点を置いたシステムを構築を実施。
同社の母体は社会福祉法人「せせらぎ会」であり、特別養護老人ホームとして、奈良県御所市にて「せせらぎの園」を運営。その他にも、障害福祉部門として、日中活動多機能型施設「御所園」、「大淀園」、「高田園」を運営しています。 「せせらぎ会」の施設入所者は、日常生活に支障があり、何らかの介護を必要とされ、在宅での生活が困難となった要介護3以上の方が入所されています。 現在、A.I.Viewlifeを13台設置および、離床センサを入居者の生活パターンにより使い分けながら、入居者の安全を確保するために見守りに重点をおいたシステム構築を行っています。
法人概要
- 法人名称:社会福祉法人「せせらぎ会」
- 所在地:奈良県御所市増33ー3
- 設 立:平成30年4月1日
- H P: http://seseragikai.or.jp/office_seseraginosono.html
- 導入している介護ロボット・ICTシステム
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- A.I.Viewlife(エイ アイ ビューライフ 株式会社):入所者の見守りシステム
導入したきっかけ
製品の良さに惹かれて導入を決定
- オープン前は、パラマウント社の眠りスキャンの導入を計画していましたが、同社理事の親戚がエイ アイ ビューライフ 株式会社代表であったのをきっかけに、新しい見守りシステムとして理事よりA.I.Viewlifeを紹介されたそうです。これに伴い、エイ アイ ビューライフ 株式会社を訪問してA.I.Viewlifeを見学したところ、同製品の良さを認めた経営判断、また奈良県の補助金(1/2)も得られたこともあり導入を決定されたとのことです。
導入にあたっての課題や解決方法、工夫点など
安全委員会を設置し研修を実施
- オープン当初から使用することを前提で運営されたが、30人強の介護スタッフが操作に慣れるまでに3~4か月の時間を要したそうです。特に40~60歳代が全体の60%を占めるので、A.I.Viewlifeの研修を目的とした安全委員会を設置し、3か月に1回程度の研修を実施することを徹底。
- 利用者の安全の考慮や、健康状態の変化による誤作動を防ぐために、都度の細かな設定変更にも気を使っているほか、機器の設定変更に関しても慣れるまでに時間を要したので、現在は、全介護スタッフが行えるようにするのではなく、特定のスタッフが対応するようにしているそうです。
導入後の効果やスタッフの変化
70~80%の介護スタッフが満足
- オープン当初はA.I.Viewlifeの設定などに苦労したものの、数度のバージョンアップによる誤作動減少に伴い、同製品の便利さを実感して、70~80%の介護スタッフは満足しているとのことです。同製品の導入により、事前に事故を防ぐことが多数ありました。
- 現在は、A.I.Viewlifeおよび、離床センサの使い分けに介護スタッフも慣れてきており、センサ設置に関しては、基本的には入居者の生活パターンを把握するために用い、生活パターンが把握された時点で別の入居者に設置することで、全60床の入居者の見守りを行っています。
介護施設へ導入するポイント
A.I.Viewlife以外は検討していない
- 現在のところ、A.I.Viewlife以外の見守りシステムの導入は検討しておらず、電波環境により無反応になるときがあるなどのA.I.Viewlifeの性能改善を望んでいます。
- 複数事故が発生した場合の対処方法として、マスコットロボットなどによる双方向通信(A.I.Viewlifeが警告を知らせるだけでなく、介護スタッフの声掛けによって、入居者に少し待ってもらえるようなことができるなど)が可能となるようなシステムになれば望ましいとのことです。
「令和元年度 地域中核企業ローカルイノベーション支援事業(介護現場の業務効率化とサービス生産性向上のための介護ロボット・ICTシステム開発及び導入促進事業)」より作成
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