iRooBOマガジン

【レポート】3Dプリンタ勉強会を実施しました。

イベントレポート2022.12.16

3Dプリンタ勉強会

久しぶりの開催「iRooBO Meeting」で3Dプリンタ勉強会をRoBO&Peaceにて実施しました。

今回、RoBO&Peace出展企業様から「3Dプリンタを実際に使ってみたい。」「ノウハウを教えてほしい。」と言ったご要望をいただき、実現した勉強会です。
RoBO&Peaceには、3Dプリンターが数台設置されていますのでそれらを活用して実施しました。

3Dプリンタ

●概要

  • 日時:2022年12月14日(水)14:00~17:00
  • 場所:RoBO&Peace ※オンライン参加の場合、ハンズオンなし
  • 講師:猪熊 祐斗氏 (一般社団法人i-RooBO Network Forum/アーティスト)
  • 費用:無料
  • 対象:iRooBO正会員・準会員・入居企業・出展企業

実施場所

先端テクノロジー・IT教育の体験型テクノロジー体験拠点
RoBO&Peace
大阪市住之江区南港北2-1-10ATCビルITM棟3F D-1
https://iroobo.jp/project/robopeace/

講師

猪熊 裕斗氏
大阪芸術大学アートサイエンス学科卒。
卒業制作品にて、2021年 学長賞を受賞。2022年4月よりiRooBOに参画。
企業でプランナーとして働く傍ら、個人で創作活動をしている。
現代社会や人間の不完全さを表現するというテーマで「電子工作xデジタルファブリケーション」を用いた、メディアアート作品を中心に創作・企画展示を行なっている。

内容

3DCADの使い方の基礎と出力までの一連の流れを学びました。
・ソフトのインストールから使い方の基礎
・3Dプリンタへのデータの送り方
・3Dプリンタの種類やそれぞれの特徴 など

イベントレポート

iRooBO正会員・準会員・入居企業・出展企業から
会場11名、オンライン5名の方にご参加いただきました。

勉強会の構成

1、3Dプリンタとは
2、fusion360の使い方
3、スライスソフトの使い方(FlashPrint5)
4、3Dプリンターの使い方
5、おすすめ3Dプリンターの紹介

●3Dプリント方式の比較

まずは、猪熊 祐斗氏から、3Dプリント方式についての比較説明がありました。

大きくは、下記の2つに分かれるそうです。
・熱溶解積層方式(FDM、FFF)・・・樹脂を熱で溶かして1層ずつ重ねる
・光造形方式・・・レジン液を紫外線で1層ずつ固める

用途に合わせて、この2種類を使い分けていくそうです。

ソフト説明

今回は、熱溶解積層方式(FDM、FFF)を採用。
手のひらほどのサイズの「イス」を作りました。

制作模型

●fusion360ソフトの説明&使用

ソフト説明

3Dモデリングは、fusion360というソフトウェアを使います。

fusion360
https://www.autodesk.co.jp/products/fusion-360/overview?term=1-YEAR&tab=subscription

操作が直観的でわかりやすく、初心者でも使いやすいのが特長です。
幾何学的なカタチや、人形のような滑らかなカタチまで柔軟に作ることができます。

現物サンプルをもとに、一般的なモデリングの流れを行なっていただきました。
・モデルのベース形状を作る
・形状を追加する(結合)
・一部分を削除する(切り取り)
・モデルを角丸めや面取り、シェル化などの編集をする
・レンダリング

ソフト演習

●FlashPrint5ソフトの説明&使用

FlashPrint5とは、作成した3Dデータを実機で作成するためのデータに変換してくれるソフトです。
このソフトを使って、最終仕上げを行います。
樹脂がどのように生成されていくのか確認ことができる機能もあります。

FlashPrint5
https://flashforge.jp/flashprint5/

皆さん、真剣です。(笑)

ソフト演習

●3Dプリンター実践実習

さて、いよいよ実習の時間です。
FlashPrint5で作成したデータを、3Dプリンタ実機に送信します。

3Dプリンタ

実習風景

実習風景

●おすすめ3Dプリンタ紹介

最後は、色々な3Dプリンタを使ってきた猪熊氏がおすすめする3Dプリンタを紹介していただきました。
その他、質疑応答を受けました。

いざ完成品を手に取ると、感極まりますね・・・。

●さいごに

3Dプリンタ市場は、近年急速に変化しています。
樹脂の3Dプリントは、幅広い用途で活用可能な機器として、製造業のロボットアームの試作品などでも使われています。

IATC-Lab.でも3Dプリンタを数台置いて、エンジニアが検証のために活用しています。

今回は、第1回目ということもあり、初心者の方に向けてのカリキュラムでしたが、熟練者向けやヘビーユーザ同士の研究会をするなど、発展的な実施もできそうだと思いました。

もし、ご興味のある企業様、団体様がいましたら、事務局までお問い合わせください。
正会員、準会員の皆様は、引き続き一緒に知識知見を深めていきましょう!

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