iRooBOマガジン

iRooBO、万博「デジタル学園祭2025」に出展

イベントレポート2025.11.11

一般社団法人i-RooBO Network Forumは、2025年7月19日・20日に大阪・関西万博会場「EXPOメッセ WASSE」で開催された「デジタル学園祭2025」に出展いたしました。

経済産業省が2022年に発表した「Society 5.0を見据えた中高生等のデジタル関連活動支援の在り方」に基づき開催されたイベントです。
中高生や若手クリエイターによるデジタル関連活動の成果を社会に発信し、そのモチベーションを高めることを目的としています。

当日は、ロボットやAI、ゲームなど多様な分野で活動する全国の中高生等に加え、企業も「技術展示」という形で参加し、次世代と産業界が交わる場となりました。
iRooBOは、ロボット業界におけるエンジニア育成の推進をテーマに、正会員企業4社とともに、ロボットやAIの“今”を体験できるブースを出展しました。

●出展内容

遠隔操作ロボットが”先生“に!親子で学ぶ未来のワークショップ
ヴイストン株式会社

3Dプリンタで出力したパーツを使ってミニカーを組み立てる工作ワークショップを実施しました。本展示の特徴は、遠隔操作ロボット「Robovie-R4」が教師役として登場し、参加者に組み立ての手順を説明・サポートする点です。ロボットの動作を通じて「こんな未来がくるかも?!」という未来の学びの形とテクノロジーの可能性を楽しく体験できる内容です。
また、親子で社会課題について議論する、探究型のワークショップも実施しました。身近な社会課題を題材にアイディアを出し合うほか、最新の生成AIが提示する課題解決案も確認することができました。
子どもたちには、ロボットの先生と人間の講師の両方を比べながら、「どちらの方が話しやすいと感じるのか」「どちらの言葉をより信じたくなるのか」その違いを考えるきっかけを提供しました。
また、AI活用のワークショップでは、最新の生成AIの精度の高さに驚きの声も上がっていました。
https://www.vstone.co.jp/

ヴイストン株式会社

空港や商業施設でも活躍中の追従型モビリティ体験
株式会社ロボリューション

株式会社ロボリューションが提供する自動追従型モビリティ「ROBORUTION 01G」を用いた移動体験を実施しました。実際に歩行者の後ろを追従する様子を、間近でまたは搭乗して体験。
このROBORUTION 01Gは、空港や大型施設など公共性の高い場所での運用実績を持ち、環境認識やルート最適化、衝突回避など複数の技術が統合された次世代モビリティです。「人の動きを見て、考えて、ついてくる」そんな自律移動技術の仕組みや活用シーンを、実機を通じて実感できる展示です。体験者には、「ロボットに任せる移動」は安心なのか、それとも不安なのか、そんな問いを考えるきっかけを提供しました。 子どもたちだけでなく、病院で勤務されている方や介護職に就かれている大人の方からも、 「操作が簡単で、一度に利用者さんを移動させられるなんて、うちの施設にも欲しい!」といった感動の声が寄せられました。
https://robolution.jp/

株式会社ロボリューション

ロボットSlerの現場から〜動画で学ぶロボットシステムの世界
株式会社ブリッジ・ソリューション

ロボットを「制御し、実環境に導入・連携させる」ロボットSIer(システムイン テグレーター)として、産業・サービス分野での自律移動ロボットや接客ロボットの実装を支えています。本展示では、人協働型ロボット×AIでの不定形物ピッキングやAMR(自律搬送ロボット)など複数のロボットデモ動画を通じて、ロボットSIerの仕事やその裏側にある制御技術・システム連携の工夫を、技術解説つきでわかりやすくご紹介しました。
「どんな技術が使われていて、どこがすごいのか?」を、実機映像を交えて解説しながら紹介することで、ロボットに命を吹き込む技術者の役割と魅力を、学生から社会人まで幅広い来場者にお届けしました。
ロボットや機械が職場に導入され、自動化が進むことで、私たちの生活はより便利になります。 一方で、「仕事を取られた」と感じることもあるかもしれません。 今回の活動では、ロボットと共に働くときに「助けてもらっている」と感じる瞬間と、「仕事が取られた」と感じる瞬間、その境界はどこにあるのか、そんな問いを考える機会を子どもたちに提供しました。
http://www.bridgesolution.co.jp/

株式会社ブリッジ・ソリューション

高精度エッジAIがもたらすリアルタイム映像解析
株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル

リアルタイム画像認識・物体検出のデモンストレーションを通じて、DMPのエッジ AIカメラ SoC「Di1」が実現する、高精度かつ低レイテンシな映像解析を体感していただきました。来場者がカメラの前で動くと、その映像をAI が瞬時に解析し、距離や物体の情報をリアルタイムで表示。お子さまから専門家まで楽しめる参加型のアクティビティとして、AI技術のわかりやすさを体験いただける内容です。
https://www.dmprof.com/ja/

株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル

当日の様子はメディアでも取り上げられ、多くの来場者から好評をいただきました。
▼掲載記事はこちら
https://ovo.kyodo.co.jp/news/digital/a-2061434
https://www.kyodo.co.jp/news/2025-08-06_3953999/

iRooBOは今後も、ロボット業界の魅力を社会に広く発信し、次世代を担う人材がイノベーションを生み出す環境づくりに取り組んでまいります。

▼関連リンク
デジタル学園祭:https://d-s-festival.jp/