iRooBOマガジン

【Report】ATC先端技術の開発支援フロア内覧会・試乗体験

イベントレポート2020.11.06

ATC先端技術開発支援フロア内覧会

2020年10月28日(水)、晴れ晴れした秋日和の中、Robo&Peaceで「先端技術の開発支援フロア内覧会・試乗体験」が開催されました。

このイベントでは、ATC(アジア太平洋トレードセンター)に先端技術開発を支援するフロアを開設した報告と、その第一陣として入居した株式会社ロボリューション(アイローボ正会員)の開発ロボットの試乗体験会が行われました。
今回は、その当日の様子をレポートします。

  • 日時:2020年10月28(水)10:00〜11:00
  • 会場:Robo&Peace(ロボアンドピース) ATCビル ITM棟3F D-1

大阪・関西万博に向けた、ATCの取り組み

最初に、アジア太平洋トレードセンター株式会社 広報企画室長 福井 崇之氏より「大阪・関西万博に向けたATCの取り組みについて」説明がありました。

福井氏スピーチ

ATCには現在、「ATCエイジレスセンター」や「おおさかATCグリーンエコプラザ」といった社会課題解決をテーマとした常設展示場、先端技術を活用したビジネス創出拠点の「ソフト産業プラザTEQS」、5Gを活用する製品・サービスの開発支援拠点「5G X LAB OSAKA」、未来&テクノロジー体験施設「Robo&Peace」、日本のものづくりを支える自動化支援と人材育成拠「IATC」など、社会課題の解決や先端技術関連の施設やその入居企業の集積が進んでいます。
また、2025年の大阪・関西万博を見据え、いち早く複合型施設の環境をIoT・ロボット分野の実証フィールドとして提供してきました。
それらを踏まえこの度、ATCビル ITM棟3Fに「先端技術開発を支援するフロア」を開設。テクノロジーで社会課題を解決する意欲ある企業・団体が優遇賃料で入居できる支援体制を整備しました。

福井氏は「万博のコンセプトや開催場所を考えると、ATCとの親和性は極めて高い。1社1社では参入できないようなビジネス領域でも、連携してネットワークを強化することにより、より角度の高いビジネスや新規ビジネスに挑戦できる可能性がある。我々は、先端テクノロジー集積地点を目指している。」と熱く語られていました。

移動ソリューション「ROBOLUTION」のプロジェクト説明

続いて、株式会社ロボリューション(アイローボ正会員) 代表取締役社長 小西 康晴氏による、移動ソリューション「ROBOLUTION」のプロジェクト説明がありました。

小西氏スピーチ

移動ソリューション「ROBOLUTION」は、使用シーンや用途に合わせて、自律走行誘導ロボットと荷物運搬型モビリティ、人搭乗型モビリティの3機種を組み合わせ、ロボットとモビリティを複数台連結した自動運搬システムを可能にするものです。
既にシンガポールのチャンギ空港にて導入・運用が実施されていて、このコロナ禍においても非常に注目を集めています。

ロボリューション空港イメージ

ロボリューション空港イメージ2

今回はそれらに加え、新たに追加した2機種の紹介や、「移動ソリューション×付加機能」で新たな価値創造を目指すというお話もありました。
「ATCは、実証フィールドの宝庫。ここを拠点に活動することがビジネスをもう一段階アップデートさせることにつながる。2025年の大阪万博での運用を見据えて、このビジネスに更なる付加価値をつけていきたい。」と意欲を見せておられました。

いよいよ、試乗体験!

ショールームの前に移動すると、まずその世界観に圧倒されます。
時代をタイムスリップしたかのような、近未来的な空間とその空気を作り出すロボットたちに、先端テクノロジーを感じずにはいられません。
参加者の方からも、思わず「おー!」と声が上がるほど。

ロボリューションのショールーム

手際良くロボットを並べていく小西氏。

ロボリューション小西氏

走行するためのボタンは、ワンタッチ。
しかも、新たに追加された新機種では「メモリートレース機能」というシステムが追加されており、専門的な知識がなくてもマッピングや走行条件決めが可能となるため、とてもユーザーフレンドリーな仕様になっています。

ロボリューションボタン

いざ、試乗!
走行スピードは、現状、2段階「低速」「中速」に変更可能。
追従型モビリティは、原理上無限に連結できるそうです。
しかし、安全性を考慮し、連結は3台までと規定しているそうです。
荷物運搬型モビリティには、デジタルサイネージが搭載されており、走行中も映像が常に流れていました。

ロボリューション試乗体験1

ロボリューション試乗体験2

試乗した方に感想を聞くと・・・
「こんな体験したことない!とても楽しかった!」
「巨大な空港やモールをこのモビリティに乗って楽々移動できるかと思うと、便利さしか感じない!早く実現してほしい!」
「色々なビジネスの可能性が広がりそう」
「初めての体験なので、この感覚を乗ったことがない人に説明するのが難しい」
など、さまざまなお声がありました。

小西氏も「こういったものは従来にはないので、比較体験ができない。乗った人にしかこの感覚は伝わらない。まずは試乗していただくことがこのプロジェクトのスタートです。」と語っていました。

個別の見学・試乗体験も受け付けていますので、興味のある企業様はぜひお問い合わせください。
http://robolution.jp/お問い合わせ.html

最後に

これからこの開発支援フロアにどんな企業様が入居されるのか、そこでどんなビジネスが生まれていくのか非常に楽しみです。

実は今回、株式会社ロボリューションがこのフロアの第一陣として入居した背景には、アイローボ正会員としてのネットワークも大きく関係しています。
アイローボでは、さまざまなリソースを活用して、ビジネスを成長させていくことが可能です。ビジネスアップデートのチャンスは、今あるネットワークを広げることから始まるかもしれませんよ。

●ATC先端技術の開発支援フロア 入居企業募集に関するお問い合わせ
アジア太平洋トレードセンター株式会社
オフィス事業部 TEL.06-6615-5002
担当:井上
Email:y-inoue@atc-co.com
https://iroobo.jp/img/pdf/atc_advanced_technology.pdf

●ROBOLUTIONに関するお問い合わせ
株式会社ロボリューション
http://robolution.jp/home.html

●アイローボ概要&入会案内について
https://iroobo.jp/about/