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vol.7~未来のロボット博士たちへ〜ロボットストリートを歩く先に広がる世界~

読んでフムフム・見てフムフム2019.11.14

こんにちは。マツイデです。

このコーナーは、わたくしマツイデが、ロボット関連の本や映画、見たいロボットや会いたい人など、読んだり見たりしたことを徒然なるままに綴る、ふわっとゆるっと読んでいただくコーナーです。お仕事の合間にでもお付き合いくださいね。

「アトム ザ・ビギニング」原案:手塚治虫、プロジェクト企画協力・監修:手塚眞
コンセプトワークス:ゆうきまさみ、漫画:カサハラテツロー、協力:手塚プロダクション、総監督・企画監修:本広克行

私は、小学生の頃から算数が苦手で、3〜4年生くらいからすでに授業についていけなかった記憶がある。いくら授業を真面目に聞いてもさっぱり理解できないので、小学生の時点で早々に、自分の人生から「算数」を切り捨てた。 当然、中学〜高校でも数学はもちろん物理などの理系科目が全くできなかったが、反面、国語・英語・社会は得意だったため、私立文系一択と進路に迷うこともなく、これまでの人生において理系科目を放置したことで困ったことは、特にない。

しかし今になって、「勿体ないことしたかも」と、たまに思うことがある。苦手なことでも興味を持って勉強していたらできるようになっていたかもしれない。そうすると、人生において選択肢がもっと広がっていたかもしれないと。 そう思うようになったのは、Robo&Peaceに来る子どもたちが、とても楽しそうにプログラミングなどのワークショップに参加しているのを見てからだ。学校の授業以外にこんなにワクワクした学びの世界があることを、当時の私に教えてあげたかった。

先日、ロボットの体験展示とプログラミングやものづくり等のワークショップで構成する「ATCロボットストリート」を開催した。52種類ものワークショップやロボットが体験できるイベントで、2日間で1万人以上の方にお越しいただき、会場ではたくさんの子どもたちの笑顔が溢れていた。親御さんからも「子どもがこのイベントに来るのを毎年楽しみにしているんです」と言っていただけて、とても嬉しかった。 そしてもし、このイベントに参加した子どもたちがロボットエンジニアや研究者をめざしてくれたら、これ以上の喜びはない。

この仕事を始めた時、エンジニアや研究者の方とお話しすると、鉄腕アトムに憧れてこの道を選んだ、という方が多くて驚いた。なんて夢のある仕事なんだろうか!現実として開発費や研究費の獲得は常に課題だし、夢だけですべてがうまくいく訳ではないが、夢があるのとないのとでは、逆境にぶち当たった時の強さがきっと違うだろう。 私は手塚治虫にはなれないしロボットも作れないが、そんな夢をたくさんの子どもたちに見てもらえるようにあの手この手でがんばろうと、ロボットストリートを通じて心新たにした。

そうそう、もしお子さんが「ロボット博士になりたい!」と言ったら、「アトム ザ・ビギニング」のアニメがオススメ。原作は鉄腕アトム誕生までの物語を描いた漫画で今も連載中だが、アニメ版(2017年4月〜7月にNHK総合で放送)では、主に、博士になる前の天馬博士とお茶の水博士が、大学院で「自我を持つロボット」の開発に取り組む日常生活が12話で描かれている。ロボット開発にかける青春!仲間との友情!!というだけでなく、夢と成果と研究予算のせめぎ合い・・・といったところもあり、なかなかリアルでおもしろい。

「アトム ザ・ビギニング」で好きなセリフがある。ロボットパレード開始の際の合言葉だが、なぜか元気が出るので最後に紹介しておきたい。

「モーターのコイルは、あったまったかな!?」 「いえーい!」
「オイルは、回っているかな!?」 「いえーい!」

「アトム ザ・ビギニング」