iRooBOマガジン

vol.2~人とロボットの幸せな関係とは?~

読んでフムフム・見てフムフム2019.06.13

こんにちは。事務局マツイデです。

このコーナーは、わたくしマツイデが、ロボット関連の本や映画、見たいロボットや会いたい人など、読んだり見たりしたことを徒然なるままに綴る、ふわっとゆるっと読んでいただくコーナーです。お仕事の合間にでもお付き合いくださいね。

「ロボット・イン・ザ・ガーデン」 デボラ・インストール著

舞台は、AIの開発が進み、アンドロイドが様々な仕事をしている近未来。家事や身の回りの世話、運転などはアンドロイドが担い、家電量販店には何かの役割を持つアンドロイドがずらりと陳列されている。 ある日、無職のダメ男ベンの家の庭に、旧式の壊れかけた男の子ロボット「タング」が突然現れる。ベンの奥さんは「使えないロボットに何の価値があるっていうのよ」とタングを捨ててくるように言うが、ベンはタングに何かを感じ、タングを修理するための旅に出る。そしてその旅を通じてベンとタングは絆を深め、お互いに成長していくというお話だ。

この世界では、アンドロイド(ロボット)は道具である。・・・いや、現実世界でも道具か。確かに日々、“使える”ロボットを開発しよう、とか、ロボットは課題解決の“手段”であってゴールではない、とか言っているなぁ。「道具」と「道具でないもの」の境界って何だろう。コミュニケーションが取れること?SFにありがちな、ロボットに自我が芽生えること?? でも、お掃除ロボットに名前を付ける人もいるし、AIBOが故障したら弔いをする人もいる。そこには道具を超えた何かが存在し、「役に立たない」ことが強みにもなり得るのだ。 タングはカタコトでしか喋れないし、何かの役に立つどころか世話をしなければならない。そんな守るべき対象ができたからこそ、ベンは人として成長できたのである。

実際に、学校でロボットと一緒に勉強をし、例えばロボットがわざと答えを間違える(そのようにプログラムしておく)と、子どもたちはロボットに教えてあげようとして、学習意欲が向上するということもあるそうだ。できない子ほどかわいい、とはよく言ったものである。 2017年4月にソフトバンクグループが、約2000台のPepperやプログラミング教材を無償で小中学校に3年間貸し出すと言う「Pepper社会貢献プログラム スクールチャレンジ」を実施している。3年間ロボットと一緒に勉強した子どもたちがどのような成長をするのか、とても興味深い。

小説自体はSF好きにはちょっと物足りない感じがあるが、様々な人とロボットの関係性が描かれているので、そこに着目しつつほんわか可愛い物語を楽しんでみるのもオススメ。

ロボット・イン・ザ・ガーデン
特設サイトはこちら