iRooBOマガジン

vol.4 介護業界の現状と今後の可能性

フロントランナートーク2019.07.04

各分野の第一線で活動している方にお話を伺う「フロントランナートーク」

第4回目は、介護分野を中心に活動されている小出 契太 氏(一般社団法人i-RooBO Network Forum 理事/BCC株式会社 執行役員)によるコラムです。

BCC株式会社スマイル・プラスカンパニーでは、介護レクリエーションを生かした教育コンテンツの提供および、最適な就業マッチング等を行っており、その知見を活かして当社団では介護×IoT/ロボット分野での取り組みを行っています。今回は、小出氏から見る介護業界の現状に迫ります。

介護業界の現状と今後の可能性

小出 契太 氏
一般社団法人i-RooBO Network Forum 理事
BCC株式会社 執行役員

我が国の平均寿命は1950年頃、男女ともに約60歳でしたが、現在は男性が約81歳、女性が87歳と大きく伸びており、医療技術の発展によって、現在約60歳の人の約4分の1が95歳まで生きるという試算もあります。
いわゆる「人生100年時代」という言葉が至る所で発せられるようになりました。

この人生100年という長い時間のなかで、「介護」というものはどなたにも関係し、影響を与えるものです。
弊社は、高齢者に生きる喜びや楽しみを見出す「介護レクリエーション」という分野を軸にして、介護業界で事業展開を行なっておりますが、人と人とがこれほど接する業界は、そんなに多くないでしょう。

とりわけ人材不足と言われていますが、素晴らしい想いと情熱を持っている方々が本当に多いと思います。ただ、増え続ける高齢者の圧倒的な多さと、求められることに対して、結果的に不足をしています。また、この人材不足という問題は、介護スタッフの疲弊にもつながり、離職していくという悪循環にもつながります。
この悪循環を断ち切り、よい循環にしていくひとつの可能性として、活用されるべきなのが、ITやIoT、はたまたロボットを使ったサービスだと思います。

今では、コミュニケーションロボットや徘徊探知センサー、体内の尿の量を測定して介護スタッフのスマートフォン等の端末に知らせるというセンサーなど様々なサービスが増えつつあります。どれも高齢者を守り、高齢者の尊厳を保つ素晴らしいものです。
これらのITやIoT、ロボットを活用したサービスは、人材不足という課題をも解決する大きな力を持っていますし、高齢者向けサービスの質そのものを向上する、いろいろな可能性を秘めています。

この日本での介護に関する様々な課題に対する挑戦は世界が注目しています。
弊社もi-RooBO Network Forumの活動を通じて、挑戦し、貢献していきたいと思います。

終わりに

今回は「日本の介護業界の現状と今後」というテーマでIT、IoT活用やロボット活用についてお話いただきました。いかがでしたでしょうか?
BCC株式会社にご興味を持たれた方は、下のボタンから詳細が確認できますのでぜひご覧ください。
では、次回のフロントランナートークもお楽しみに!

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