iRooBOマガジン

vol.3「実証実験を活用して事業を前に」

フロントランナートーク2019.06.06

各分野の第一線で活動している方にお話を伺う「フロントランナートーク」

第3回目は、AIDORアクセラレーション専門コーディネーターとして活動されている
小泉 智史 氏(一般社団法人i-RooBO Network Forumビジネスプロデューサー)によるコラムです。

iRooBOは、AIDOR(アイドル)共同体として公益財団法人大阪産業局と共に事業に取り組んでいます。
AIDOR(アイドル)は、AI and Data Oriented Robotic serviceの略称です。大阪発の’アイドル’事業者を育てるため「技術で課題解決する人」を対象にした起業家育成プログラム「AIDOR アクセラレーション」を提供しアイデアをもとにビジネスプランを構築するところまでをワンストップでサポートしています。
また、市場導入を検討するフェーズに入った起業には、プロトタイプを検証するための実証実験支援も行なっています。
このAIDORアクセラレーションを専門コーディネータとして小泉氏がサポートをしています。

実証実験を活用して事業を前に

小泉 智史 氏
一般社団法人i-RooBO Network Forumビジネスプロデューサー
AIDORアクセラレーション専門コーディネーター

ここ十数年近く、実証実験という言葉を、様々なメディアで見聞きする機会が多くなってきています。単純に実証実験と言われても、基礎技術や開発製品の効果検証、性能評価などもあれば、実社会における課題やニーズの顕在化など、その目的は多様です。
その目的に応じて、被験者の行動や言動を予想し、周囲の状況も鑑みながら、実験内容を計画するだけでなく、実験実施に向けて、解決しなくてはならない課題が山積みとなり、大変さを極めます。

例えば、実施場所としたい施設の選定から始まり、その施設管理団体や関係機関、場合によっては、行政機関への理解、承諾が必要となります。理解していただくためには、実験実施による利益、不利益を明確にするだけでなく、不利益を被った際に、どのように解決するのかまで、明示する必要があります。
さらには、倫理的な問題が無いのか、安全性が担保されているのか、収集した情報には個人情報が含まれるのか否か、その情報の保管方法、取り扱い方法に問題が無いのか等、ありとあらゆる可能性について検討し、解決策を講じなくてはいけません。

これだけ聞くと、実験する側としては辟易としてしまうかもしれませんが、大事なことは、しっかりと相手(実施する施設、その施設利用者等)のことを考えられているのかに尽きるかと思います。

実証実験を実施したいと考えておられる企業に向けて、i-RooBO Network Forumでは、公益財団法人大阪産業局と共同体を作り、複合商業施設であるアジア太平洋トレードセンターや舞洲エリアのスポーツ関連施設と連携して、実証実験のサポートを行っています。多くの実証実験をしていくことで、人を呼び、企業を呼び、大阪、関西の活性化に繋げていきたいと思います。

終わりに

今回は「実験を活用して事業を前に」というテーマでお話いただきました。いかがでしたでしょうか?
実証実験やAIDORアクセラレーションにご興味を持たれた方は、下のボタンから詳細が確認できますのでぜひご覧ください。
では、次回のフロントランナートークもお楽しみに!

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